私の好きなもの~ガンダム②・ざっくり作品別説明・初代からXまで~

前回の記事でも書きましたが私の趣味はガンダムです。
私は1人でも多くの人にガンダムを知ってもらい、好きになってもらいたい一心でガンダムをPRしていきます。

■オタクは仲間を増やしたい

ガンダムを紹介する上で皆さんに言いたいのは、ガンダムというのは知らない人が思う100倍以上奥が深いコンテンツです。こう書くとオタクがうるさく語り出したと思うかもしれませんがなるべく簡潔にご説明しますのでお付き合いいただければと思います。
今回と次回でテレビ放映された作品をざっくり紹介していきたいと思います。ガンダムオタクの皆さんはガンダムのすそ野を拡げるために生暖かく見守ってください。今回は初代「機動戦士ガンダム」から「新機動世紀ガンダムX」までをご紹介してきます。

■機動戦士ガンダム

ribbons6775によるPixabayからの画像

ガンダムを詳しく知らない皆さんがイメージする「ガンダム」はこちらです。
主人公アムロ・レイが地球連邦軍の新型モビルスーツ、ガンダムに乗り込んだことから地球連邦軍とジオン公国軍との戦争に巻き込まれて戦争の中で成長していく物語です。
アムロ・レイとシャア・アズナブルという2人の有名人この作品から生まれました。
全てのガンダムの物語のはじまりなので一度でいいので見ていただきい作品です。
後世の全てのガンダム作品の基礎となる設定である「ガンダム」と「モビルスーツ」の歴史はここからスタートしました。

当時のロボットアニメには珍しい地球人類同士の戦争をテーマに織りなす登場人物たちの物語は多くの視聴者を虜にしました。
多くのガンダム作品は初代から始まる「宇宙世紀」を舞台に物語を紡ぎます。
この宇宙世紀の歴史は新しい作品が発表される度に更新され、その歴史を全て見ていこうとすれば膨大な時間を必要とします。

■機動戦士Ζガンダム

初代「機動戦士ガンダム」の放映から6年後、初代の続編として誕生したのが「機動戦士Ζガンダム」です。
時代設定は初代から8年後の宇宙世紀87年。主人公の少年カミーユ・ビダンがガンダムMk-Ⅱを強奪したところから始まります。
ガンダムMk-Ⅱを強奪したカミーユは地球連邦軍内の派閥争いに巻き込まれ、やがてジオン公国軍の残党であるアクシズ軍も入り乱れての三つ巴の争いに身を投じその中で戦士として成長していきます。
初代の続編のため初代主人公アムロ・レイやアムロのライバルのシャア・アズナブル、初代ガンダムにおける母艦ホワイトベースの元艦長ブライト・ノアなど初代でも登場したキャラクターが多く登場する点が多くのファンを喜ばせました。

本作から主人公が作品の前半と後半で機体を乗り換えるようになりました。
これはこの後に作られる多くのガンダム作品で共通の流れとなり、ガンダムファンは新しい機体の登場にワクワクしより一層ガンダムという作品にのめりこむようになりました。

■機動戦士ガンダムΖΖ

そして昭和にテレビ放映されたガンダム作品の最後が「機動戦士ガンダムΖΖ」です。
この作品は前作である「機動戦士Ζガンダム」の続編として製作・放映されました。
物語は前作の1年後、主人公の少年ジュドー・アーシタが仲間たちと前作の主人公カミーユが乗ったΖガンダムをエゥーゴから盗み出そうとするところから始まります。
この作品は前作と完全に地続きの作品のため放送自体も前作の「機動戦士Ζガンダム」の最終回の翌週からスタートしました。
「機動戦士Ζガンダム」の続編ということで前作にも登場したキャラクターが多く登場し、その中でもアクシズ軍を率いていたハマーン・カーンが最後の敵として主人公ジュドーの前に立ちはだかります。

妹想いの主人公が戦いの中でその才能を開花させ戦乱の終結に向け奮闘します。これまでのガンダム主人公はどちらかと言えばアムロもカミーユも後ろ向きな性格でしたが本作の主人公ジュドーは明るく仲間想いという親しみやすいキャラクターとして描かれました。

■機動戦士Vガンダム

「機動戦士Vガンダム」は平成に入って最初にテレビ放映されたガンダム作品です。
舞台は初代「機動戦士ガンダム」の時代から70年以上経過した宇宙世紀153年、ヨーロッパの田舎町。
主人公の少年ウッソ・エヴィンは幼馴染のシャクティとともに地球を征服しようとするザンスカール帝国と反乱勢力リガ・ミリティアの戦いに巻き込まれ多くの命が散る戦場に身を投じていきます。
「機動戦士Vガンダム」は設定的に初代から半世紀以上経過しているためそれまで登場したキャラクターやモビルスーツは全く出てきません。唯一登場するのはマスコットロボのハロだけです。アムロ・レイやシャア・アズナブルといった人物も歴史の中に埋もれ、平成という新時代に全く新しいキャラクターたちが新しい時代の物語を作り上げていきます。

平成という新しい時代につくられる新しいガンダムに相応しい作品と言えるでしょう。ただ、数あるガンダム作品の中でもこの「機動戦士Vガンダム」は特にショッキングな映像が多く、筆者は当時6歳だったこともありショッキングな映像に意味を理解せずに見ていましたが子どもが見るにはショッキング過ぎる作品です。

■機動武闘伝Gガンダム

前作の「機動戦士Vガンダム」終了から1ヶ月後に始まった「機動武闘伝Gガンダム」はそれまでのガンダムの舞台だった宇宙世紀ではなく未来世紀という全く新しい世界を舞台に始まりました。
放送当時ブームだった格闘技ゲームの要素を取り込んで、ガンダムによる格闘技大会とその裏に潜む陰謀を主軸に物語は展開していきます。
主人公のドモン・カッシュは4年に1度開催される国家間の代理戦争であるガンダムファイトに参加するために地球に降り立ち、各国のガンダムファイターたちと戦いながら絆を育みます。
そして強大な敵、デビルガンダムや格闘技の師であるマスターアジアに立ち向かい、ガンダムファイトの裏で画策される陰謀を打ち砕くため戦っていきます。

主人公のドモンはそれまでの少年から青年へと移り変わり作品コンセプトともに全く新しいガンダム像を作り出しました。本作では戦隊ヒーローを意識して5機のガンダムを中心に物語が進み、この5機構成は本作以降のテレビシリーズの多くに使われるようになりました。

■新機動戦記ガンダムW

前作の「機動武闘伝Gガンダム」は格闘技が物語の主軸に置かれました。それに比べて「新機動戦記ガンダムW」は舞台こそ宇宙世紀ではないものの戦乱を舞台にしてガンダムとそのパイロットが活躍するという従来のガンダムのストーリーに近い展開に戻りました。
主人公のヒイロ・ユイは地球を支配する地球圏統一連合へ反発する組織により送り込まれた破壊工作員です。地球に降り立ったヒイロは同じように破壊工作を任務として送り込まれた他のガンダムパイロットたちと時に敵対し、時に協力しながら任務を遂行します。
自分たちの存在意義と戦う中で芽生えた自分にとって大切なもののためにヒイロは戦い抜きます。本作のガンダムはそれまでとは全く異なりテロリストに近い立ち位置で登場しました。その在り方に疑問を抱き自分なりの答えを模索していく5人のパイロットたちの姿は新しいガンダムパイロット像を作り上げました。

本作の5人の登場人物は美男美女に描かれ、特にガンダムパイロットの5人は今までにない人気を博しました。これによりそれまでのファン層とは異なる女性ファンの開拓に成功し、ガンダムに新たな風を吹き込みました。

■機動新世紀ガンダムX

「機動新世紀ガンダムX」ではこれまでのガンダムになかった物語の王道要素を取り入れました。それはボーイミーツガールです。
主人公のガロード・ランはヒロインのティファ・アディールと出会い、物語を通して絆を育みます。
前作の「新機動戦記ガンダムW」でも主人公ヒイロとヒロインリリーナのボーイミーツガールはありましたがそれぞれの信念のもとに行動する2人の仲はほとんど進展しませんでした。しかし本作は主人公とヒロインが出会い様々な戦いやイベントを乗り越えて距離を縮め、愛を育んでいきます。
今作のもう一つの特徴として過去の戦争で既に世界が荒廃しきって人々は生きることに必死です。

これまでのガンダムでも大量破壊兵器や非人道的な兵器を使用した悲惨な事件は起きていますが本作ではそれを上回る出来事が過去に起こり、そのせいで世界は滅ぶ手前までに陥っているのです。本作は荒みきった世界で人々は何を想い戦うのかを描くこれまでとはまた違うガンダム像を私たちに見せてくれます。

■文字数が足りない

ここまで初代からガンダムXまでをご紹介してきました。
本来であれば1作品ごとに記事を1つ2つ使って紹介したいところですがそれはまたの機会にしたいと思います。
どのガンダムにもいえることはガンダムでは戦争を描いていますが決して戦争を肯定しません。
むしろ戦争を否定するために戦うためのガンダムを描いています。

次の記事では残りのテレビシリーズをご紹介します。今回の記事と次回の記事でガンダムシリーズを知って頂き興味を持ってくれる人がいると幸いです。